【かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄】個人的に神ゲーだと思う名作サウンドノベルを語りたい

かまいたちの夜2

はじめに

『かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄』。
個人的に、かなり好きなゲームの1本だ。

前作『かまいたちの夜』から大きく進化したグラフィックや演出、
独特なシナリオの数々、そして作品の雰囲気を盛り上げる音楽。
ボリュームもたっぷりで、隠し要素も衝撃的で面白い。

単純に「怖いゲーム」というだけではなく、
シナリオによってまったく違った味わいを楽しめるところも本作の魅力だと思っている。

今回はそんな『かまいたちの夜2』について、
好きなところを中心に語っていきたい。

なお、この記事ではゲーム内容について触れるため、
未プレイの人はネタバレに注意してほしい。

かまいたちの夜2とは

2002年7月18日に発売された、チュンソフトのサウンドノベル。

前作『かまいたちの夜』の続編として登場した作品で、
舞台となる「監獄島」を中心に様々な物語が展開されていく。

サウンドノベルという形式を活かし、
文章と音楽、効果音、画面演出などを組み合わせて物語を楽しむ作品だ。

個人的には、こうしたゲームだからこそ成立する独特の雰囲気が好きだ。

良かったところ

【監獄島と三日月館という舞台】

本作の魅力の一つが舞台。

名前からしてすでに不穏な雰囲気が漂う「監獄島」。
絶海の孤島であり、連絡船は予定の日程にならなければ戻ってこない。
ミステリーの定番的なロケーション。
三日月状の形状をした島が印象的だ。

「三日月館」とはその監獄島を模した形の館で、元々は監獄だったという。
囚人たちの脱走を防ぐためか窓は少なく、堀には剣山がびっしりと生えている。
堅牢で異様な重苦しい雰囲気を纏っており、本作における惨劇の舞台。
また、重要な舞台装置にもなっている。

逃げ場のない場所で何かがおかしくなっていく、
そんなド定番の状況がベタだけど良い。

【独特のホラー演出】

本作は文章を読むだけのゲームではあるのだが、
音楽や効果音、演出が加わることでグッと怖さが増している。

直接的に何かを見せるのではなく、
「何か嫌なことが起こりそうだ」と想像させる演出が印象的。

自分の頭の中で恐怖を補完するからこそ、
サウンドノベルならではの怖さがあると思う。

【豊富なシナリオ】

本作にはメインシナリオ以外にも多くのサブシナリオが存在し、
お馴染みの選択肢によって様々な物語を楽しめる。


底蟲村篇の怪物を主体としたモンスターホラー。
陰陽篇のオカルトホラー。
妄想篇のようなサイコホラー。
惨殺篇のスリラーホラー。
ホラーだけをとっても色々楽しめる。


わらび唄篇のようなコミカルなものや、洞窟探検篇のような民俗学と謎解きを重視したものもあり、
一つの作品の中で様々な味わいを楽しめる。
初代に引き続き、ちゃんと「ピンクなシナリオ」もあるのも魅力の1つだ。

個人的にはこういう「遊び方によって作品の印象がガラリと変わるゲーム」が好きだ。

【音楽】

『かまいたちの夜2』は音楽も非常に印象に残る。

不気味な場面では不安を煽り、
静かな場面では独特の余韻を残す。

サウンドノベルでは映像以上に音楽や効果音が重要になると思うので、
本作の雰囲気を作り上げるうえでも音楽は大きな役割を果たしている。

個人的に好きな曲を以下にいくつか挙げる。

・ミミミ

幻想的だがどこか不穏な雰囲気を感じさせるいい曲


・恐怖
陰陽篇でこの曲をバックに死者の集団が襲撃してくるシーンはおぞましかった


・土蜘蛛のテーマ
今でもこの曲を聴けばクモとの死闘がフラッシュバックする


・真相と告白
今日子さんの真相の告白の場面にすごくマッチしている切ない曲

・不思議な光景
妄想篇の異様さを表現しているような曲

・狂宴
岸猿伊右衛門の邪悪さと囚人たちの必死の脱出劇の場面をさらに煽るような曲

・底蟲村のテーマ
独特な世界観とどこか民謡っぽい雰囲気の音楽がマッチしてまさに底蟲村って感じ

・死闘
惨殺篇で流れるカッコいい音楽、ただの殺し合いなのにどこか聖戦感がある

・かまいたちの夜 ~監獄島のわらべ唄篇~ アルバム・フル・ヴァージョン
オープニングに使われた曲で不気味な映像にめちゃくちゃ合ってる

今遊ぶならどうする?

ここは現在のゲーム環境を考えると気になるところ。

「かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相」がPS4、Switch、STEAMで発売されたことにより、
かまいたちの夜2も本編シナリオのみではあるが現行ハードでも遊べるようになった。
しかしながら、本編だけしか遊べないのでは本作の魅力は半減といっても過言ではない。
決して本編がつまらないわけではなく、個人的にはむしと好きなのだが、
本作の魅力はやはり膨大な量のサブシナリオと選択肢にあると思っている。
そういう意味では「遊べる」とは言い難いのだ。

PSPで発売されたバージョンは規制が強化されてオリジナルのかまいたちの夜2より「劣化」している。
そのうえ、PS VITAで遊べるとは言っても最早それも現行ハードとは言えない。

本作に限った話ではないが、過去の名作が現行機で遊べるようになれば、
新しく知る人も増えるのではないだろうか。

個人的にはリマスターや移植などにも期待したい。

リメイクへの期待

もし今後リメイクされるのであれば、
かまいたちの夜2の”らしさ”は失われないでほしいと思う。

どういうことかと言うと端的に語るのは難しいが、
大胆なトリックだったり、コミカルなやり取り、キャラクターの性格、
シナリオのボリューム、隠し要素(怪文演出も)、残虐表現、音楽など。
根幹の部分は変わらないでほしい。

その上で映像表現の進化や、オリジナルの雰囲気を尊重した音楽のアレンジ、シナリオの追加、
フロチャートなどのシステム面の利便性などを追及してほしい。
輪廻彩声のような意欲的なリメイクも嫌いじゃないのだが、アニメ絵にまではしないにしても、
音声を付けてみたりするのはいいかもしれない。

音楽や効果音、文章、演出など、
本作を構成している要素を活かしたリメイクを期待したい。
とは言え、移植などで現在の環境で遊びやすくなるだけでも十分ありがたいのだが。

あとがき

『かまいたちの夜2』は、
今でも大好きなゲームの一つだ。

怖いゲームとして楽しめるのはもちろん、
シナリオによって様々な表情を見せてくれるところも魅力だと思う。

今回はまず、自分が特に好きな部分を中心に語ってみた。
まだまだ語りたいことはあるので、
今後思いついたことがあればこの記事に追記していくかもしれない。

こういう昔のゲームについて、
今になって改めて語ってみるのもなかなか面白いものだ。

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