【ドラゴンクエストⅦ Reimagined】ドラクエ7 リイマジンドのプレイレビュー|快適になった名作と削られた思い出【Switch2/Switch、PS5、Xbox Series X|S、STEAM】

ドラクエ7は、個人的にシリーズの中でも思い入れの強い作品のひとつだ。

ドラクエ7はすでに3DSで一度リメイクされている。

つまり「ドラゴンクエスト7 リイマジンド」は2回目のリメイクなのである。

今回はそのドラクエ7 リイマジンドをクリアまでプレイしたので感想を書いてみたい。

結論から言うと、本作は非常に面白かった。

戦闘テンポや快適性は大幅に向上し、キーファやマリベル、アイラ周りの追加イベントも非常に魅力的だった。

その一方で、多くの町やモンスター、サブコンテンツが削除されており、「ドラクエ7完全版」を期待すると肩透かしを感じる部分もある。

良い意味でも悪い意味でも、ドラクエ7を改めて考えさせてくれる作品だった。

※この記事には『ドラゴンクエスト7 リイマジンド』終盤までのストーリーやイベントに関するネタバレが含まれます。

※見出し画像はAI生成です

良かったところ

ボイス追加によって物語の魅力が大きく向上

リイマジンドで最も印象的だったのはボイスの存在だ。

元々ドラクエ7はストーリー重視の作品だが、主要イベントにボイスが付いたことで感情表現が格段に豊かになった。

特にガボ加入時やメルビン加入時のイベントムービーは見応えがある。

ガボを見送るシーンのお母さん狼の遠吠えは泣けるし、メルビンが復活したときもかっこよすぎて笑ってしまうほど。

マリベル離脱イベントも原作より大幅に掘り下げられており、主人公との「約束」が描かれる展開はかなり印象に残っている。

まさに幼馴染ヒロインとはこれだよね、といった良い意味でベタな追加シーンがシンプルに最高。

しかもイベント後すぐに再加入するため、実質的な離脱期間がほとんどないのも嬉しい改善点だった。

しかし、逆に言えばそういった演出が強化されるほど気になってくるのが、主人公の名前が固定されていないことによる弊害だ。

これだけ各キャラクターが豊かな感情を表現してくれても、決して主人公の名前を呼んではくれない。

個人的にはもう主人公の名前は固定でいいのではないか、と考えている。

アイラやキーファ関連の追加イベント

アイラは原作だと加入時期が遅く、仲間としての印象が薄くなりがちだった。

しかしリイマジンドでは加入時期が早まり、関連イベントも追加されているため存在感が大きく増している。

加入直前のアイラからの”問いかけ”に対して、「はい」「いいえ」では答えられないだろうと、少しもどかしい気持ちになった。

自分に嘘もつかず、アイラを傷つけないような言い回しが欲しかったなと思ってしまった。

また、過去ラグラーズでキーファと共闘できる追加シナリオも用意されており、ファンには嬉しい内容だった。

さらに終盤ではキーファとの「二度目の別れ」とも言えるシーンも追加されており、このあたりは原作への愛情を感じる改変だった。

キーファには色々思うことがあるが、やっぱり目頭が熱くなるような良いシーンだった。

快適性は大幅に向上

遊びやすさの改善も非常に大きい。

  • 戦闘テンポの向上

  • 便利なショートカットコマンド

  • イベントスキップ機能

  • 経験値・ゴールド・職業経験値の倍率調整

  • キラキラポイントの常時表示

  • メダル手帳による収集支援

など、現代的な快適機能が多数導入されている。

特にキラキラポイントが最初から見える仕様はありがたく、原作や昨今のHD-2D版リメイク作品で感じた「レミラーマ前提」の探索ストレスを感じることはなかった。

強いて言えば、ショートカットコマンドの「たからのにおい」と「くちぶえ」入れ替えは少し融通が利かないと感じた。

レブレサックに救いが生まれた

印象的だった追加要素のひとつがレブレサックのイベントだ。

原作では後味の悪い結末を迎える地域だったが、リイマジンドでは選択肢によって未来が変化する。

とあるアイテムを過去の長に渡すのか、今の長に渡すのかを選べる。

選択によって従来通りの結末か、救いのある未来になるかをプレイヤーが選べるようになった。

もちろん、自分は救いのある未来になるようにした。

しかし、後味の悪いシナリオこそドラクエ7らしさでもある気がするので、原作通りの展開も選べるところが非常に良い塩梅だったと思う。

気になったところ

削除された町やシナリオが多い

最も大きな不満点はここだ。

クレージュ、リートルード、プロビナなど、原作や3DSリメイクでは存在していた町が丸ごと削除されている。

ダイアラックは存在するが移民の町は存在せず、関連イベントも大幅に整理されている。

原作を知るプレイヤーほど、残念に感じるはずだ。

削除されていなかったらボイス付きでそれらのイベントを堪能出来たのかと思うと非常に惜しい。

リートルードは時を繰り返してしまう街、というイベント内容はとても面白かったし、過去・現在ともにダンジョンも印象深かった。

クレージュのご神木のダンジョンも印象的だし、街の人々が皆魔王と思い込んでしまうというイベントも結構インパクトがあったから残念。

そしてプロビナに関してはレブレサックと関連するイベントが展開されることからも何故削除してしまったのか謎。

あの神父の結末が描かれるという、個人的には大切な思い出のひとつと言えるシーンがないのはやはり寂しい。

モンスターパークとモンスター職の削除

個人的にはかなり残念だった。

特にモンスターパークはドラクエ7ならではの要素だったと思っている。

モンスター達の日常が見られるあの空間が好きだったので、完全削除は寂しかった。

ただ削除するのではなく、もうちょっと収集以上の何か面白い要素を付けてパワーアップしてほしかった。

ルーメンの町長がチビィやロッキーと心を通わせるやりとりは引き続きあるからこそ、

原作通り子孫もそれを受け継いでモンスターの楽園を作ってあげたいという夢を今作でも叶えて欲しかった。

モンスター職についても同様で、やり込み要素は確実に減ってしまっている。

ボイス格差が気になる

ボイス付きイベントは素晴らしい。

しかしその反面、ボイスがないイベントとの落差がかなり目立つ。

グリーンフレークやレブレサック、ルーメン関連も声付きで楽しみたかった。

特にグリーンフレークのドロドロ恋愛模様なんて絶対ボイス付きだと面白いだろと思って、正直楽しみにしていた。

職業システムへの疑問

リイマジンドでは転職すると覚えた特技や呪文を忘れる仕様になっている。

これによって職業ごとの個性を出したかったのかもしれない。

しかし実際には職業をマスターしたら別の職に転職したいと思うわけで。

そうなると折角覚えた強力な呪文や特技を使う期間はほんの少しの間だけ。

しかも転職がどこでも出来るようになった便利さが故に、マスターした職でうろつくことはほぼない。

正直制限を加えるほどバランスを意識した難易度ではないと思うし、原作通りガンガン特技や呪文を覚えるので良かったと思う。

キーファについて

リイマジンドではキーファ離脱イベントにも改変が入っている。

ただ、個人的にはここはあまり好みではなかった。

ジャンやバーンズ王にも責任を分散させるような描写が追加されているが、結局キーファが離脱するという事実そのものは変わらない。

どれだけ理由付けを増やしても、納得できるかどうかは別問題だと感じた。

その他もろもろ

HD2Dの1,2リメイクではAIが消耗品の道具を使用するかしないかを設定出来たのだが、本作では設定出来ない。

また、同じようなところで呪文特技を個別に使用するかどうかをHD2Dの1,2リメイクでは設定出来たのだが、それも出来なくなっている。

船や魔法のじゅうたんなどの移動も妙に小回りが利かず、操作しづらい。

最近のゲーム全般に言えることかもしれないが、個人的にはリアルな挙動より操作のしやすさを重視してほしいと思う。

また、アイテムが一種につき99個しか持てないのは少なすぎると思う。

薬草とかすぐにカンストしちゃう。

だからと言ってそれ以上持つことにそこまで必要性がないと言えばないが。

あと、なんといってもドラクエのモンスターが大好きな自分にとってはモンスターの大量削除は一番悲しいポイントかもしれない。

ドラクエ7でしか見られないようなモンスターたちもかなりいたため、とても楽しみにしていたのだが…

あと、どうでもいいかもしれないけど砂漠のボスの「セト」が弱体化イベントなしに倒せてしまうのも味気ない。

オルフィーの木こりが丸々なかったことになっているのも寂しい。

と、言い出したらキリがないのでこの辺にしておく。

総評

プレイ前は「またドラクエ7を最初から遊ぶのか」と少し身構えていた。

しかし実際にプレイしてみると、快適性の向上によって最後までストレスなく遊ぶことができた。

特にマリベルやアイラ、キーファ周りの追加イベントは原作ファンほど刺さる内容だったと思う。

一方で、削除された町やモンスター、サブコンテンツも多く、すべてのプレイヤーが手放しで絶賛できる作品ではない。

それでも、自分にとっては十分遊ぶ価値のある作品だった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました